松崎幼稚園は、1918（大正7）年5月13日に開園し、今年で103年になります。100年の間、歴代園長の幼児教育に対する情熱、先生方の幼児に対する愛情、地域の方々のご協力があったからこそ、存続できたのだと思います。

100年前、私の祖母にあたる澄川千賀（後の脇千賀）が現在地で幼稚園を始めました。5月13日の入園式当日の園児は84名でした。卒園生の数は、2018年3月の第100回卒園式で1万1,140人となりました。
当時の教育課程を見ますと、週１回の園外保育があり、自然とのふれあいを大事にしていた様子がうかがえます。昭和4年には、創立10周年を記念して新しい木造二階建て（一部三階）園舍が完成しました。残っていれば文化財に指定されていたと思われます。

二代脇英夫・三代脇運雄と園長が続き、昭和46年に学校法人脇学園となりました。同61年に私が四代園長となり、平成21年に五代園長に脇美恵子、同29年に脇幸典が六代園長を継ぎ、現在に至っています。

昭和27年に発会した育友会は、文字通り親同士が友を育てる会という意味です。「夢いっぱい　やる気いっぱい　楽しさいっぱい」の先生・こども・保護者であることを目指しています。育友会は平成27年に文部科学大臣表彰を受けました。
昭和53・54年に防衛庁（現防衛省）の補助金を受け、園舍を新築いたしました。平成21年には、市内真尾に１万坪の「風の子むら」を取得し、園児が自然とふれあえる場所を整備しました。同25年に時代の流れに沿い、幼稚園型認定こども園となりました。さらに、同29年には、ウッドスタート宣言園となり、木のぬくもりのある園にしています。

今年度創立100周年の記念事業として、北側敷地に給食室と遊戯室を設けました。食育を重視し、有機栽培にこだわった地産地消の全園児給食を始めました。
樹木もたくさん植え、自然に囲まれた幼稚園として、150年・200年先も「こどもの楽園」として、継続できるよう努力いたします。

皆様方の変わらぬご支援・ご協力をお願いいたします。

地域や保護者の皆様の協力のもと、さまざまな行事を行いました。豊かなコミュニティで愛情深い体験ができるこどもたちは幸せです。まちで遊び、まちの文化を知ることで、このまちを誇りに思う気持ちが芽生えてくれることを祈っています。